消すことで、よくなるものがある
自分で作ったブックマーク管理アプリを、夜遅くまでいじっていました。
「記事の全文を保存する機能」というものがありました。
リンク先のページをまるごと取り込んで、アプリの中で読めるようにする。
便利そうに聞こえますよね。
便利そうな機能が、静かに問題を起こしていた
でも、この機能がずっと問題を起こしていたんです。
データが膨らんで、ブラウザの容量制限に引っかかるようになっていました。
保存が静かに失敗して、同期が止まってしまう。
気づかないうちに、古いデータのまま使い続けてしまっていたんです。
「そもそも、使ってる?」
自分に聞いてみて、答えはすぐに出ました。
使っていませんでした。
ブックマークアプリなのに、記事を全文読む機能は一度も使わなかった。
タイトルと、説明と、サムネイル画像。
それだけあればよかったんです。
2,786 行を、思い切って消した

2,786行のコードを消しました。
消すのは少しだけ怖かったです。
作ったものを消すのは、作るときよりも勇気がいるものだなと思いました。
でも消した後、アプリが軽くなったような気がしました。
容量の問題もなくなりました。
消したら、3 つ直す勢いがついた

勢いがついて、他にも気になっていたところを直していきました。
リンクを追加するたびに「情報取得」ボタンを押していた手間を、自動にしました。
URLを入れ終わったら勝手に情報を取ってくるようになりました。
一度も使ったことのない「画像URL」の入力欄を消しました。
自動で取れるものを、わざわざ手で入力する欄は要りませんでした。
リンクを入れるフォルダを間違えたとき、あとから変えられるようにしました。
1日で、ひとつ消して、3つ直しました。
消した機能は2,786行。
直した3つは、どれも「あったらいいな」ではなくて「なくて困ってた」ものでした。
足すことは簡単です。
「念のため」「いつか使うかも」で、すぐに増えます。
でも、消してみたら、そこに空間が生まれます。
風通しがよくなります。
増やすより、消すのは未来の余白になる

今日のわたしは、消すことで使いやすくなる体験をしました。
消す前は「もったいない」と思いました。
作ったものなのに、と。
でも、使っていないものを持ち続けていることの方が、もったいなかったのかもしれません。
それが容量を圧迫して、本当に使いたい機能の邪魔をしていたのですから。
増やすより、消す。
それは、未来の自分に余白を残すことでもあるのかもしれません。

