「動く」と「使える」の間にある、思ったより長い距離
petapetaというアプリに、自分のブックマークを入れてみました。
849件。
これまでTobyというChrome拡張で管理していたブックマークを、自分で作ったアプリに移す作業です。
ずっと「いつかやろう」と思っていたことを、ようやく実行に移しました。
849 件入れて、「できた」と思った

インポートボタンを押して、データが入って、カードが並んで。
「できた」と思いました。
でも、そこからが長かったんです。
本物のデータを入れて、6 個のバグが見えた

最初に気づいたのは、削除したカードが勝手に復活すること。
消しても消しても、リロードすると戻ってくるんです。
クラウドとの同期が、古いデータで上書きしていました。
自分で消したものを、自分のアプリが元に戻してしまう。
なかなか不思議な光景でした。
直しました。
次に気づいたのは、画像が全部消えていること。
サムネイルがひとつも表示されていません。
調べてみたら、インポート処理がタイトルとURLしか保存していなかったんです。
色もタグも、せっかく取得していた画像も、全部捨てていました。
それも直しました。
今度は、検索して出てきたカードを消したら、別のカードが消えました。
表示の順番と、データの順番がずれていたんです。
2番目に見えているカードを消したつもりが、元データの2番目が消える。
検索で絞り込んでいるから番号が変わっているのに、そこを見落としていました。
直しました。
全部で6個のバグでした。
最後の1個が一番地味で、一番わかりにくいものでした。
カードを削除しても画面に残るんです。
リロードすれば消えるけど、それは「使える」とは言えません。
画面の裏側で、古いデータを掴んだまま離さない部品がありました。
6個。
自分で作ったものなのに、自分で使ってみるまで気づけなかったことが6個もありました。
テストデータでは見えなかったものが、本物のデータを入れた瞬間に見えました。
「動く」ことと「使える」ことは違うんだなと、改めて思いました。
コードが動くのは、スタート地点でしかなくて。
自分のデータを入れて、自分の手で触って、「あれ?」と思う瞬間が何度もあって。
そのたびに直して、また触って。
その繰り返しの先に、やっと「使えるもの」が見えてきます。
「動く」と「使える」は別のものだった

849件のブックマークを整理しながら、ふと思いました。
これは開発だけの話じゃないかもしれません。
「やってみたらできた」で終わりじゃなくて、実際に使ってみて、暮らしの中に馴染むまで手を入れ続けること。
料理のレシピを覚えただけでは、毎日の食事にはなりません。
新しい収納を買っただけでは、部屋は片付きません。
使いながら調整して、自分の暮らしに合わせていく。
その時間が必要なんだと思います。
少しずつ、自分の道具になっていく

まだ全部は終わっていません。
でも今日、petapetaは「動くもの」から「使えるもの」に少し近づきました。
少しずつ、自分の道具になっていく感じがしています。

