ウェルカムページの設計|新規ユーザーを迎える仕組み
ユーザーが登録してくれても、Mintorは何も言っていませんでした。
「ようこそ」も、「まずはこれをやってみて」も、「あなたの存在が嬉しいです」も、何もなかった。
気づいた時、申し訳ない気持ちになりました。
この日は、オンボーディング通知を作りました。
登録後21日間にわたって8通の通知を届ける仕組みです。
何通送るか、どんな言葉にするか

迷いました。
業界の標準は14日間で4〜6通だそうです。
でもMintorは機能が多い。
プロダクト投稿、記事、Q&A、相談サービス、Discord、決済——全部紹介したいけど、多すぎると嫌がられます。
3週間に伸ばして8通にしました。
約2.5日に1通。
ギリギリ許容範囲だと思っています。
最初は「ようこそ」と「プロフィール設定のお誘い」。
1日後に「探索ページで発見してみよう」。
3日後に「収益化の準備」。
そして徐々に相談サービスやDiscordコミュニティの紹介へ。
通知がすぐに表示されないように「表示開始日時」の仕組みも入れました。
登録直後に8通まとめて届いたら、誰だってうんざりしますから。
多言語にも対応して、日本語と英語で自動的にメッセージが切り替わるようにしました。
言葉のトーンに悩んだ

もっと難しかったのは文面のトーンです。
最初に書いた文章は「エンジニアの世界を探索しよう」みたいな、どこにでもあるSaaSの通知でした。
Mintorらしくない。
書き直しました。
「ひとりで抱え込まなくて大丈夫」「作っている過程も、誰かの力になります」。
こっちの方が、Mintorが伝えたいことに近い。
通知で案内する以上、案内先もちゃんと整っている必要があります。
ナビゲーションの並び順も見直しました。
プロダクト、記事、Q&A、相談サービス——この順番をPC、モバイル、サイドバー全部で統一して、通知で紹介する順序とも合わせました。
ユーザーが「通知で見たあの機能はどこ?」と思った時に迷わないように。
通知を書くことは自分を言語化すること

「あなたの経験が、誰かの『わからない』をやさしくほどく力になります」
この一文を書いた時、Mintorのことが前より好きになった気がしました。
通知の文面を書くことは、自分のサービスが何者なのかを言語化する作業でもありました。
何を大切にして、誰に届けたくて、どんな場所でありたいか。
言葉にすることで、輪郭がはっきりしてきます。
既に登録してくれていた26人にも通知を送りました。
「改めて、ようこそ」という気持ちで。
通知をクリックすると、Mintorのロゴとミントグラデーションの付いたメッセージカード風のモーダルが開く。
そこからサービスの各機能に案内する。
ただの通知ではなく、手紙のような体験にしたかったんです。
シェアと通報の仕組みも統一した
この日はシェアボタンと通報ボタンの見た目を全ページで統一する作業も行いました。
シェアボタンはドロップダウン形式に統一し、通報ボタンは三点メニューの中に配置。
どのページでも同じ操作で使えるようにしました。
記事カードにプロダクトのアイコンやカテゴリの印も追加して、「この記事はどのプロダクトに関連しているか」が一目でわかるようにしました。
モバイルのLPで日本語テキストが不自然な位置で改行される問題も、この日修正しました。
「個人開」と「発者」で切れるのは読みにくい。
一つひとつ、改行位置を手動で指定しました。
通知の文面も、シェアボタンの見た目も、改行の位置も、結局は同じことをしていたのだと思います。
「ここに来てくれた人に、ちゃんと伝わるように」。
その気持ちが、この日の作業をひとつにつないでいました。
Discord通知スクリプトの改善

この日はDiscord通知スクリプトも改善しました。
テスト用チャンネルで確認してから本番チャンネルに投稿する、安全な二段階フローに変更したんです。
以前の「確認ボタン付き」方式では、確認なしに送信してしまうリスクがありました。
個人開発だからといって、雑に運用していいわけではない。
むしろ一人だからこそ、仕組みで安全を担保する必要があります。
「ようこそ」を言える場所でありたい

Mintorでは、登録してくれた人に「ようこそ」と伝えたい。
「何をすればいいかわからない」という不安を、少しでも和らげたい。
8通の通知は、手紙のつもりで書きました。
一気に届くのではなく、少しずつ。
封を開けるたびに新しい発見がある、そんな体験を目指しました。
一度に全部渡されても困る。
でも、一つずつ順番に出会えば、わくわくに変わる。
通知の設計も、そういう気持ちで作りました。

