自動化・AI開発

1枚の絵に「声」が宿った日

Kanae

ものづくりには、「ああ、つながった」と感じる瞬間があります。
バラバラだったものが一つになる瞬間。
今日はそんな体験をしました。

口は動いていたけれど、「喋って」はいなかった

口は動いていたけれど、「喋って」はいなかった

私が作っているブラウザVTuberアプリでは、マイクに向かって話すとアバターの口が動きます。
でも、それは「口が開いたり閉じたりする」だけでした。

「あ」と言っても「う」と言っても、同じように口がパクパクする。
音量に合わせて上下するだけ。

動いているけれど、喋っていない。
そこに違和感がありました。

「あいうえお」で口の形が変わるようにした

「あいうえお」で口の形が変わるようにした

今回の改善で、母音ごとに口の形が変わるようになりました。

「あ」で口が横に広がり、「い」で横に引っ張られ、「う」ですぼまる。
たったそれだけのことなのに、マイクに向かって話しかけた時の印象が全然違います。

1枚の絵が、声に反応して表情を変える。 なんだかそれだけで、絵に命が吹き込まれたような気持ちになりました。

「あったのに使っていなかった」もの

「あったのに使っていなかった」もの

実は、母音を検出する仕組み自体は以前から作ってありました。
マイクの音声を解析して「あ」「い」「う」「え」「お」を判定するプログラム。

でも、その検出結果をアバターに反映する部分ができていなかった。
宝物が引き出しの中で眠っていたようなものです。

これって、日常にもあると思います。
スキルも、道具も、持っているのに使っていないもの。
つなげるだけで新しい価値が生まれるのに、つなげていないもの。

「ない」のではなく、「つながっていない」だけ。 そう気づくと、すでに持っているものの見え方が少し変わります。

「そこそこ」でいいという選択肢

「そこそこ」でいいという選択肢

このアプリには「かんたんモード」と「こだわりモード」があります。

かんたんモードは、1枚の絵をアップロードするだけ。
口の形は自動でメッシュ変形して表現します。
完璧ではないけれど、手間はほぼゼロです。

こだわりモードは、パーツごとに描いた口の絵を用意して切り替える。
手間はかかるけれど、仕上がりはきれいです。

「完璧じゃなくていいから、今すぐ始めたい」という人と、「時間をかけてでもきれいにしたい」という人。 どちらの気持ちも大切にしたいと思っています。

人生もそうかもしれません。
最初から完璧を目指さなくても、「そこそこ」で始めてみることで見えてくるものがあります。

つながる喜び

つながる喜び

バラバラだった機能がつながって、1枚の絵が声に反応するようになった。
開発の中で感じる「つながった」という喜びは、きっと何にも代えがたいものです。

「声を出すと絵が動く魔法」

「声を出すと絵が動く魔法」

技術的には「音声の周波数をリアルタイムで解析して母音を判定し、メッシュの頂点座標を変形させる」という仕組みです。
でも使う人にとっては「声を出すと絵が動く魔法」です。
その魔法を作れたことが、単純にうれしかったのです。

「つなげる」という暮らし方

「つなげる」という暮らし方

今回の開発で学んだことは、技術の話だけに留まりません。

すでに持っているものをつなげるだけで、新しい価値が生まれる。

「絵が少し描ける」と「パソコンが少し使える」。
どちらも中途半端かもしれません。
でもつなげると「自分の描いた絵をパソコンで動かす」という、ちょっとすごいことができるようになります。

足りないものを探すより、すでにあるものの組み合わせを考える。
そういう視点を持つだけで、毎日が少しだけ豊かになるような気がします。

完璧じゃなくても動き出す

完璧じゃなくても動き出す

このアプリの母音リップシンクは、正直なところ完璧ではありません。
1枚の絵を変形させているだけなので、プロが作るVTuberモデルのような滑らかさはありません。

でも、「完璧じゃないけど動く」ことには大きな意味があります。

完璧を目指して動けなくなるより、70点でもいいから形にしてみる。
動いているものを見ると、次にやるべきことが見えてきます。
止まっていては、何も見えません。

今の暮らしでも同じです。
理想の環境が揃ってから始めようとしたら、いつまでも始められません。
今あるもので、今できることを、今日やる。
それが、今の暮らしが教えてくれたことです。

明日もまた、小さな「つながり」を見つけていきたいと思います。

ABOUT ME
かなえ
かなえ
個人開発を応援する非エンジニア
婚約破棄をきっかけに、29歳で未婚の母になると決めました。
不安と向き合いながら、10年かけて働き方を少しずつ作り変えてきた40代です。

AppSheetやGASを独学で覚え、いまはAIを使った個人開発を毎日続けています。
個人開発を応援する非エンジニアとして、等身大の試行錯誤や、子育て・自立・副業のことを、正直に記録しています。
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