自動化・AI開発

「届く」のスイッチを、自分の手で入れた日

Kanae

少し前に、「受け取れないお金が宙ぶらりんになっていた」という話を書きました。
応援として送られたお金が、受け取る人の口座まで届く道が、まだ作られていなかったという話です。

道は、その日のうちに作りました。
でも、スイッチはまだ入れていませんでした。

今日、そのスイッチを入れました。

すぐに入れなかった理由

すぐに入れなかった理由

道ができたなら、すぐスイッチを入れればいい。
そう思うかもしれません。
私もそう思っていました。

でも、入れられませんでした。
お金まわりの仕組みに、まだ確かめていない穴があるかもしれないと気づいたからです。

直したものが互いに矛盾していないか、誰も見ていない。
一つひとつは正しくても、組み合わさったときに隙間ができることがある。
その状態でお金を動かし始めるのは、こわかったんです。

だから先に、全部見ることにしました。
お金のまわりを、いくつもの角度から調べて、見つけた穴を一つずつ書き出して、つぶしていきました。

スイッチを入れる、その操作が難しい

スイッチを入れる、その操作が難しい

穴をつぶし終えて、やっとスイッチを入れられる状態になりました。

ところが、その「入れる」という操作そのものが、私にはとても難しいものでした。
クラウドの管理画面を開いて、毎日決まった時刻にプログラムが動くように設定する。
専門用語ばかりで、どこを押せばいいのか分からなくて、何度もつまずきました。

途中で、別の壁にもぶつかりました。
決済サービスの鍵に制限がかかっていて、お金を動かそうとした瞬間に止まってしまったんです。
新しい鍵を作り直して、設定して、もう一度。

非エンジニアの私にとっては、一つひとつが知らない景色でした。
それでも、分からないところは調べて、聞いて、少しずつ越えていきました。
分からないことは、恥ずかしくない。
ただ、そのままにしておきたくないだけです。

数字が、人になった

数字が、人になった

最後に、実際に動かしました。

受け取れずにいた人がいました。
送られてから二週間ほど、宙ぶらりんのままだった分です。
金額にすると、たいした額ではないのかもしれません。

それが、本人の口座に向かって、実際に動きました。

開発をしていると、つい「データ」として見てしまいます。
残高、件数、画面の中の数字。
でもその一つが、今日、実在する人の手元に向かっていきました。

Mintorを作ってから、誰かにお金が「届いた」のは、これが初めてでした。

入口より、出口の方が大事だった

入口より、出口の方が大事だった

応援を「送れる」ようにするのは、楽しい部分です。
ボタンを置いて、気持ちが動く瞬間を作る。

でも、送ったあとに「ちゃんと届く」ところまでが、本当は一つの仕事でした。
入口を作るのは華やかで、出口を作るのは地味です。
地味だけれど、出口がなければ、その仕組みは「送れるふり」をしていただけになります。

今日やったことは、派手ではありません。
穴をつぶして、設定をして、スイッチを入れただけ。
でも、宙ぶらりんだったものが、ちゃんと相手に向かって動いた。

完璧な最初なんて無いのだと思います。
穴だらけで、出口を作りそびれて、しばらくしてから慌てて作る。
気づいたところから直していく。
その繰り返しの中で、今日は出口に、ひとつ灯りがついた気がしました。

ABOUT ME
かなえ
かなえ
個人開発を応援する非エンジニア
婚約破棄をきっかけに、29歳で未婚の母になると決めました。
不安と向き合いながら、10年かけて働き方を少しずつ作り変えてきた40代です。

AppSheetやGASを独学で覚え、いまはAIを使った個人開発を毎日続けています。
個人開発を応援する非エンジニアとして、等身大の試行錯誤や、子育て・自立・副業のことを、正直に記録しています。
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