自動化・AI開発

「届く」のスイッチを、自分の手で入れた日

Kanae

少し前に、「受け取れないお金が宙ぶらりんになっていた」という話を書きました。
応援として送られたお金が、受け取る人の口座まで届く道が、まだ作られていなかったという話です。

道は、その日のうちに作りました。
でも、スイッチはまだ入れていませんでした。

今日、そのスイッチを入れました。

✦ すぐに入れなかった理由

すぐに入れなかった理由

道ができたなら、すぐスイッチを入れればいい。
そう思うかもしれません。
私もそう思っていました。

でも、入れられませんでした。
お金まわりの仕組みに、まだ確かめていない穴があるかもしれないと気づいたからです。

直したものが互いに矛盾していないか、誰も見ていない。
一つひとつは正しくても、組み合わさったときに隙間ができることがある。
その状態でお金を動かし始めるのは、こわかったんです。

だから先に、全部見ることにしました。
お金のまわりを、いくつもの角度から調べて、見つけた穴を一つずつ書き出して、つぶしていきました。

✦ スイッチを入れる、その操作が難しい

スイッチを入れる、その操作が難しい

穴をつぶし終えて、やっとスイッチを入れられる状態になりました。

ところが、その「入れる」という操作そのものが、私にはとても難しいものでした。
クラウドの管理画面を開いて、毎日決まった時刻にプログラムが動くように設定する。
専門用語ばかりで、どこを押せばいいのか分からなくて、何度もつまずきました。

途中で、別の壁にもぶつかりました。
決済サービスの鍵に制限がかかっていて、お金を動かそうとした瞬間に止まってしまったんです。
新しい鍵を作り直して、設定して、もう一度。

非エンジニアの私にとっては、一つひとつが知らない景色でした。
それでも、分からないところは調べて、聞いて、少しずつ越えていきました。
分からないことは、恥ずかしくない。
ただ、そのままにしておきたくないだけです。

✦ 数字が、人になった

数字が、人になった

最後に、実際に動かしました。

受け取れずにいた人がいました。
送られてから二週間ほど、宙ぶらりんのままだった分です。
金額にすると、たいした額ではないのかもしれません。

それが、本人の口座に向かって、実際に動きました。

開発をしていると、つい「データ」として見てしまいます。
残高、件数、画面の中の数字。
でもその一つが、今日、実在する人の手元に向かっていきました。

Mintorを作ってから、誰かにお金が「届いた」のは、これが初めてでした。

✦ 入口より、出口の方が大事だった

入口より、出口の方が大事だった

応援を「送れる」ようにするのは、楽しい部分です。
ボタンを置いて、気持ちが動く瞬間を作る。

でも、送ったあとに「ちゃんと届く」ところまでが、本当は一つの仕事でした。
入口を作るのは華やかで、出口を作るのは地味です。
地味だけれど、出口がなければ、その仕組みは「送れるふり」をしていただけになります。

今日やったことは、派手ではありません。
穴をつぶして、設定をして、スイッチを入れただけ。
でも、宙ぶらりんだったものが、ちゃんと相手に向かって動いた。

完璧な最初なんて無いのだと思います。
穴だらけで、出口を作りそびれて、しばらくしてから慌てて作る。
気づいたところから直していく。
その繰り返しの中で、今日は出口に、ひとつ灯りがついた気がしました。

ABOUT ME
かなえ
かなえ
個人開発を応援する非エンジニア
婚約破棄をきっかけに、29歳で未婚の母になると決めました。
不安と向き合いながら、10年かけて働き方を少しずつ作り変えてきた40代です。

AppSheetやGASを独学で覚え、いまはAIを使った個人開発を毎日続けています。
個人開発を応援する非エンジニアとして、等身大の試行錯誤や、子育て・自立・副業のことを、正直に記録しています。
記事URLをコピーしました