自分の言葉は、もう手元にあった
自分のサービスのトップページの文章を、書き直そうとしていました。
何を書けばいいか分からなくなって、AI に案を出してもらいました。
戦略的には筋の通った提案が並びました。
けれど、どれを読んでも自分のサイトという感じがしない。
読むほどに、これは私のサイトの言葉じゃないかもしれない、という違和感が強くなっていきました。
AIの提案が、自分の言葉じゃなかった

私が大事にしている雰囲気が、その言葉たちにはありませんでした。
やわらかさ、暖かさ、ちょっと不器用な感じ。
普段の自分が選びそうな言葉ではない。
でも、それを自分でどう書いたらいいかは、すぐには出てきませんでした。
ヘッダー画像を見せてみた

少し時間を置いてから、ふと思いつきました。
note のヘッダー画像を、AI に見せてみよう。
ヘッダー画像には、絵本のような机のイラストがあって、その中に、私が選んだ言葉がいくつか書き込んでありました。
「想いを、カタチにしたあとに」
「ひとりでも、つくるってたのしい。」
その画像を共有して、これが私のブランドなんだと伝えました。
そこから、サイト全体の言葉が、するすると揃いはじめました。
言葉はもう、手元にあった

新しい言葉を考える必要は、ありませんでした。
すでに、自分が選んだ言葉が手元にあったからです。
私の場合、それは note のヘッダーに描いたイラストの中の数行でした。
これを書いた瞬間に、自分が何を大事にしたかったか、整理できていたんだと思います。
書いた時はそれが「サイトの軸」になる言葉だなんて、思っていませんでした。
仕事や暮らしの中の言葉も、似ているのかもしれません。
誰かに説明するために絞り出すよりも、自分が普段から何度も書いたり、誰かに話したりしている言葉のほうが、すでに自分の中で熟していて、強い気がします。
新しいことを始めるとき、いきなり何かを「考え出そう」とすると、行き詰まることがあります。
未来のために言葉を作ろうとしている時間が、けっこう長くなったりします。
でも、振り返ってみると、これまでに自分がどこかに書いていた言葉、誰かに話していた言葉、SNS のヘッダーに置いた言葉、メモにしまった言葉、そういうものの中に、もう答えに近いものがあったりします。
新しく考えなくても、すでにあるものに気づくだけで足りる場面が、案外多い。
サイトの文章は、まだ完成していません。
決まっていない部分も残しています。
後で見直したい言葉もあります。
それでも、開いたら、自分のヘッダー画像と同じ温度のページが立ち上がります。
「私のサイトです」と、初めて素直に言える状態になりました。
新しく作るのではなく、並べ直す

新しく作るのではなく、自分の中にあったものを並べ直す。
今日はそういう日でした。

