自動化・AI開発

「全部直す」と「1つだけ直す」のあいだにあるもの

Kanae

夜の作業中に、気づいてしまいました。

自分が作ったスライド自動生成ツールのデザインを順番にプレビューしていたら、あるデザインでラベルの文字が見えなくなっていたんです。
ダーク背景に白っぽいバッジが乗って、文字が完全に背景に溶けていました。

1つ見つけると、他も気になります。
淡い色のデザインに切り替えてみたら、今度は白い文字が薄い背景と同化して読めません。

133種類のデザインがあるツールです。
一体いくつが「見えない」状態になっているのだろう、と思いました。

1つだけ直す誘惑

最初に頭に浮かんだのは、「見つけたデザインだけ直そう」でした。

その方が早いし、他のデザインに影響を与えるリスクもありません。
1つ直して、また別のデザインで問題が見つかったらそのとき直せばいい。

でも、それは結局「気づいたときだけ直す」ということです。
気づかなかった分は、ずっと壊れたまま残ります。

誰かがたまたま「ロイヤル・ゴールド」を選んで、文字が読めないスライドを生成してしまうかもしれません。
その人は「このツール、使えないな」と思うだけで、わざわざ教えてはくれません。

全部直すと決める

「全部直す」と決めた瞬間が、一番重かったかもしれません。

133種類すべてのデザインで、ラベルやバッジの色を見直す。
テキストの色を背景の明るさに応じて自動で切り替える仕組みを入れる。
ついでに、前から気になっていた矢印の見た目やカード背景の色も直す。

1つずつやれば30分の作業が、「全部」にした途端に何時間もかかる作業に変わります。

でも、やると決めました。

「ちゃんと全部」の安心感

全デザインの修正が終わったとき、感じたのは達成感よりも安心感でした。

もう、どのデザインを選ばれても大丈夫。
ダーク背景でもライト背景でも、文字はちゃんと読めます。

この安心感は「1つだけ直す」では得られないものだったと思います。

暮らしの中にもある「全部直す」

これは開発の話ですが、暮らしの中にも似たことがあるなと思いました。

引き出しの中を整理するとき。

1つの引き出しだけ片付けて満足することもできます。
でも全部の引き出しを整理したときの、あの「もうどこを開けても大丈夫」という感覚。

子どもの学校の書類を整理するとき。

今必要な1枚だけ探し出すこともできます。
でも全部ファイリングし直したときの、「次はすぐ見つかる」という安心感。

「1つだけ直す」は、目の前の問題を解決します。
「全部直す」は、まだ起きていない問題も含めて解決します。

その差は、かかる時間に比べて、思っているよりずっと大きいのかもしれません。

毎回そうできているかどうかは、、、また別のお話です。

ABOUT ME
かなえ
かなえ
マザコン彼氏に婚約破棄され未婚の母に。 不安と向き合いながら、働き方を少しずつ見直してきました。 派手さはなくても、AppSheetなどゼロから独学で学んだ実用スキルを活かし、自立や副業に役立つ情報を発信しています。
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