自分のツールを自分好みにする、ということ

Google Keepを毎日使っています。
メモ、買い物リスト、気になった記事のURL。
何でも放り込む場所として、なくてはならない存在です。
でもデザインがちょっと味気ない。
白い背景に灰色の枠。
ダークモードにしても真っ黒。
「もうちょっとかわいくならないかな」とずっと思っていました。
だから自分で作ることにしました。
Chrome拡張でテーマを適用するやつ。
ピンクのLight、紫のPastel、緑のMint、夜空のGalaxy。
4つのテーマを用意して、ボタン一つで切り替えられるようにしました。
正直、想像の何倍も手こずりました。
色を変えたらアイコンが消える。
影を調整したら角丸がなくなる。
一つ直すと別の場所が壊れる。
夜中の3時に「なんでこれが効かないの」とDevToolsを睨みつけていた時間は、一体何だったのか。
それでも、自分好みのKeepが画面に映った瞬間、「あ、いい」と思えました。
毎日使うツールだからこそ、自分が心地よいと感じる見た目にしたい。
それは贅沢なことかもしれないけれど、自分の手で変えられるなら変えたい。
既製品をそのまま使うのが悪いわけではありません。
でも「ここがこうだったらいいのに」という小さな引っかかりを放置し続けると、使うたびにほんの少しだけテンションが下がる。
それが毎日だと、積もっていく。
逆に、自分好みに整えたツールは、開くたびにちょっとだけ気分がいい。
その「ちょっと」が、作業へのハードルを下げてくれる気がしています。
完璧じゃなくてもいい。
角丸が微妙だったり、影の濃さがしっくりこなかったり。
でも「自分で選んだ色」が並んでいるだけで、なんだか安心します。
自分の道具を自分で整える。
それは開発者だけの特権ではなくて、「自分の暮らしを自分で決める」ということの、ほんの一部なのだと思います。
統一感のある世界を作る

テーマが効くようになって満足していたのですが、一つ気になることがありました。
Keep本体は深い紫のGalaxyテーマなのに、拡張のメニュー画面を開くとピンク色の世界。
世界観がばらばらでした。
「メニュー画面もGalaxyにしたい」
技術的には色を変数にして切り替えるだけ。
でも対象が50箇所以上あって、しかも2つの拡張機能で同じ作業をする必要がありました。
華やかさゼロの地味な作業です。
でも終わってから全体を見渡すと、ちゃんと一つの世界になっていました。
Galaxyを選べば、どこを開いても夜空の色。
Mintならどこもグリーン。
統一感って、ないときは気にならないけど、あると安心する。 部屋の照明やカーテンを揃えたときの「あ、落ち着く」に近いかもしれません。
ボーダーの太さを2pxから1pxに変えただけで、画面の印象がふわっと軽くなったのも驚きでした。
たった1ピクセル。
でもそれで「重たいな」という引っかかりが消える。
暮らしの中の「ちょっとした違和感」って、そういう微差の積み重ねなのかもしれません。
カーテンの丈が2cm長いとか、コーヒーカップの取っ手の向きとか。
小さすぎて言語化しにくいけど、なんとなく気になっている。
それを一つずつ直していくのは、きっと無駄じゃない。

