自動化・AI開発

重ねるより、中を変える

Kanae

うまくいかないとき、何かを足したくなる

うまくいかないとき、何かを足したくなる

VTuberアプリの開発で、目のまばたきが粗い問題にぶつかりました。

メッシュの頂点が足りない。
目の中に頂点が少なくて、動きがカクカクする。

最初に考えたのは、「目の部分だけ、もう一枚メッシュを重ねよう」でした。

重ねたら、二重になった

重ねたら、二重になった

重ねました。
動きは滑らかになりました。

でも、下の絵と上の絵がずれて、目が二重に見えるようになりました。

透明度を調整しました。
端をぼかしました。
サイズを変えました。

何をやっても、二重は消えませんでした。

上から何かを足して隠すアプローチは、根本的に間違っていたんです。

中を変えた

中を変えた

「上に重ねるんじゃなくて、元のメッシュ自体を目の部分だけ細かくすればいい」

言われてみれば当たり前のことでした。

上から重ねるのではなく、中の構造を変える。
同じメッシュのまま、必要なところだけ密度を上げる。

二重にならない。
ずれない。
シンプル。

これって、開発だけの話じゃない

これって、開発だけの話じゃない

うまくいかないとき、何かを足したくなります。

新しいツールを入れる。
新しいルールを追加する。
もう一つレイヤーを重ねる。

でも本当に必要なのは、今ある構造を見直すことかもしれません。

足すのは簡単です。
でも足すたびに複雑になる。
複雑になるたびに、新しい問題が生まれる。

重ねるより、中を変える。

今日学んだこの考え方は、きっとコード以外の場面でも役に立つ気がしています。


「同じようにして」の一言で動き出す

「同じようにして」の一言で動き出す

午後、口パクの改善をしていました。

まばたきはいい感じに動いている。
でも口は全然だめ。
開けても閉じても、あまり変化が見えない。

「目みたいにUIで見れない?」

この一言で、方向が決まりました。

目にはすでに影響範囲の楕円が表示されていて、ドラッグで調整できる。
同じものを口にも作ればいい。
先に作った仕組みが、そのまま設計パターンになる。

パターンがあると、迷わない

パターンがあると、迷わない

目の改善で試行錯誤したことが、口の改善ではほぼそのまま使えました。

2D楕円の影響範囲。
回転座標系。
sigmoidで滑らかに分割する方法。
全部、目で先に答えを出していたもの。

最初の一つを作るのはものすごく大変です。
何が正解かわからないから、試して、壊して、また試す。

でも二つ目からは速い。
「前にうまくいったやり方」があるから。

先に正解を一つ作る

先に正解を一つ作る

これは仕事でも暮らしでも同じかもしれません。

料理のレシピ。
朝のルーティン。
子どもとの約束の仕方。

最初の一つは時間がかかる。
でもそこで見つけたやり方が、次からの基準になる。

一つ目を丁寧に作ることが、二つ目以降の全てを楽にする。

焦って全部を同時にやろうとするより、まず一つだけ、ちゃんと動くものを作る。

今日の口パクの改善は、そのことを改めて教えてくれました。


「できない」を知ることの価値

「できない」を知ることの価値

夕方、口パクの改善で壁にぶつかりました。

口を開けたとき、歯が伸びてしまう。
何度やっても不自然になる。
ベジェ曲線を試し、分断ラインを引き、頂点を追加した。
全部「もう少し」だった。

調べてみたら、Live2Dの口がリアルに見えるのは、上唇と下唇が別のパーツだからでした。
後ろに暗い色のレイヤーがあって、口が開くとそれが見える。

うちのアプリは1枚の絵。
後ろには何もない。

1枚の絵から、描かれていないものは生まれない。

悔しかったです。
何時間もかけて、色んなアプローチを試して、それでもダメだった。

でも、この「できない」を知れたことには意味がありました。

「できない」がわかれば、次にやるべきことが見える。
上唇と下唇を別パーツにする。
Live2Dと同じ原理を使う。
方向が決まった。

「できない」を恐れて試さないままだったら、いつまでも「もしかしたらできるかも」の幻想の中にいたかもしれません。

ぶつかった壁の形がわかれば、乗り越え方も見えてくる。

遠回りだったかもしれない。
でもたぶん、この遠回りが一番の近道だったんだと思います。

ABOUT ME
かなえ
かなえ
個人開発を応援する非エンジニア
婚約破棄をきっかけに、29歳で未婚の母になると決めました。
不安と向き合いながら、10年かけて働き方を少しずつ作り変えてきた40代です。

AppSheetやGASを独学で覚え、いまはAIを使った個人開発を毎日続けています。
個人開発を応援する非エンジニアとして、等身大の試行錯誤や、子育て・自立・副業のことを、正直に記録しています。
記事URLをコピーしました