ひとつ直したら、隣が気になり始めた夜
自分のサービスの画面に、小さな追加をしていました。
やることは単純でした。
プロフィールに並ぶSNSリンクの選択肢を、ひとつ増やすだけ。
すぐに終わる予定でした。
追加自体はすんなり終わって、そのついでに、前から少しだけ気になっていたところに目がいきました。
並んでいるアイコンの中で、ひとつだけ小さく見えるものがあったんです。
気になったので、直しました。
他と同じ大きさにそろえたら、すっきりしました。
そう思って画面を見たら、今度は別のアイコンが小さく見えてきたんです。
直しても、また浮く

直しました。
すると、また別のひとつが浮いて見えました。
これを三回、繰り返しました。
ひとつそろえるたびに、それまで気にならなかった隣が、急に目につく。
もぐら叩きみたいでした。
途中で、これはおかしいなと思いました。
ひとつずつ直しているのに、いつまでも終わらない。
中身をちゃんと見てみたら、理由が分かりました。
同じ「アイコン」に見えていたものが、実は三種類の別々の作り方で描かれていたんです。
作り方が違うから、同じ大きさを指定しても、そろわない。
私は表面の「小さい・大きい」だけを見て、一個ずつ叩いていたのでした。
バラバラに見えるものの正体は、たいてい、別々の仕組みが同じ場所に並んでいることなのかもしれません。
先に、全体を数える

だったら最初に、「ここには何種類の作り方が混ざっているんだろう」と数えてから、全部をまとめてそろえればよかった。
そうすれば、たぶん一回で済みました。
順番に叩くんじゃなくて、先に全体を見る。
言葉にすると当たり前なのに、目の前のひとつが気になると、つい手のほうが先に動いてしまうんですよね。
これは画面の話だけじゃなくて、暮らしの中でもよくやっている気がします。
片づけを始めたら、隣の棚も気になって、気づいたら部屋じゅうに手を広げている、みたいな。
でも、最初の「ひとつだけ小さい」に気づかなかったら、奥に三種類が混ざっていたことにも気づかないままでした。
小さな違和感を放っておかなかったから、根っこまで見えた。
効率は悪かったけれど、無駄ではなかったのかなと思います。
派手な作業ではありませんでした。
アイコンの大きさをそろえただけです。
それでも、次に「なんとなく不ぞろいだな」と感じたときは、一個直す前に、下に何が埋まっているのかを先に数えてみようと思いました。

