片付けは、ふりかえると進んでる
土曜日の朝、こんなことやろうって思ってなかった事を、気がつけば一日中やっていました。
自分でつけたスイッチが、勝手に切れていた

petapeta というブクマ管理アプリを作っていて、その中に「自分だけ手動で ON にするスイッチ」がありました。
新しい仕組みを試すための、いわば試運転モード。
ずっと ON のつもりでした。
でも動作確認をしていたら、いつの間にか OFF になっていました。
スイッチが切れたタイミングはわからない。
リロードしたとき? ブラウザを更新したとき? いくつか思い当たることはあるけれど、決め手はない。
仮説を 4 つ立てて、4 つとも外れた

「これかな」と思った原因を、ひとつずつ確かめていきました。
違う。
これも違う。
これでもない。
4 つ目まで進んで、全部外れたとき、ふっと止まりました。
このスイッチがある限り、また同じことが起きる。
今は私一人だから戻せばいいけれど、これから他の人が使い始めた時、誰の環境でも勝手に切れて、誰かが古いデータを見る事故が起きる可能性がある。
そもそも、このスイッチの役目はもう終わっているのです。
新しい仕組みのコードは、もう全部書きました。
古い仕組みは、誰からも積極的には使われていない。
なのに二重で残っているせいで、「もう一方の道」に勝手に倒れる。
決めました。
スイッチを廃止する。
原因を追うのを、やめる。
一気には消さない

最初は怖かった。
70 箇所くらいに「このスイッチを見て分岐する」コードがあって、それを一気に消すと、どこで何が壊れるかわかりません。
Claude Code に相談して、段階的にやる方針を立てました。
まず、スイッチを判定する関数を「常に ON 固定」に書き換える。
これだけだと、コードの分岐は全部残ったまま。
でも、もう「もう一方の道」には絶対に倒れない。
事故は止まる。
これだけで、深呼吸できました。
そこから、機能ごとに分けて、古い方の道を 1 つずつ消していく。
カードを追加する、削除する、コレクションを並び替える、整理する、画像を取りに行く、起動する。
全部別々の手順にして、ひとつ片付けては動かしてみる、を繰り返しました。
引っ張り始めると、芋づる式に出てくる

午前から始めて、夕方になって、夜になって。
「もうここまでで止めよう」と思ったタイミングは、何度かありました。
深夜だし、今ある仕組みでも問題なく動いている。
明日でいい。
でも、引っ張り始めると、芋づる式に出てくるんですよね。
「これも、もう要らない」「これも消せる」
ひとつ消すと、次の「使われていないもの」が見えてくる。
途中で止めるとモヤモヤが残る気がして、結局最後までやってしまいました。
知らない間に壊れていたものが、見つかった

片付けの途中で、別の問題も見つかりました。
カードを別のコレクションにドラッグして動かす機能。
これが、画面上は動いているように見えるのに、実はサーバに反映されていませんでした。
リロードしたら元の位置に戻る。
今まで気づかれていなかったのです。
私だけが使っていて、たまたまリロードしても戻らない場面ばかりだったから、「動いているっぽい」のまま放置されていた。
掃除をしなかったら、たぶんずっと気づかなかった。
朝起きてみたら

朝起きて、コミット履歴を見たら 17 個ぶんの作業が終わっていました。
削除した行数を合計したら、2,500 行を超えていました。
最初に「これ全部やりますか?」って聞かれていたら、たぶん尻込みしていたと思います。
一気にやろうとすると、規模に圧倒されてしまう。
でも、ひとつずつ消していくと、終わるんですね。
片付けは、暮らしと似てる

部屋の片付けに似ているなと思いました。
「いつかまた使うかもしれない」と思って取っておくものが、結局使われないままになる。
引き出しの奥で眠ったまま。
でも、いざ捨てようとすると「もしかしたら」とためらいが出る。
コードも、同じです。
「いつか必要になるかも」と思って残しておくと、必要になる前に、別の問題を引き起こす。
残しているという事実自体が、判断を鈍らせる。
役目を終えたものは、ちゃんと終わらせる。
その方が、次に何かを始めるときも、軽い気持ちで始められるのかもしれません。
次の自分へ
途中で何度か「ここまでで止めよう」と思ったけれど、引っ張り始めた糸は、最後まで引いた方が気持ちよく終わる。
ということを、また思い出しました。

