完璧に準備したつもりでも、最後はハッシュ1文字で詰まる
昨日、Chrome 拡張機能をストアにアップロードする手前で、2 回続けて弾かれた話を書きました。
マニフェストの設定とアイコンのサイズで詰まって、ようやくアップロード自体は通った日でした。
今日、いよいよ「公開ボタン」を押す段階まで来ました。
あと一押しで、申請ボタンが押せるはずでした。

公開ボタンが押せなかった
公開ボタンを押すと、画面の上に赤い帯が出てきました。
このサイトでは利用できない URL です。サポートのリンクにアクセスできません。
スクリーンショットも、プロモーションタイルも、プライバシーポリシーも、ZIP ファイルも、全部通過していました。
詰まっているのはサポート URL ひとつだけです。
ストアの提出は前にも何度かやってきました。
前に出した拡張機能は申請から 1 日で公開されて、その前のは 4 日でした。
だからもうやることはないはずでした。

真剣な仮説から疑っていた
最初に頭をよぎったのは「ドメインの所有権認証が必要なのではないか」でした。
サポート URL には GitHub の Gist という、外向け公開ページを指定していたんですが、そのドメインは私のものではありません。
「Google が認証されていない URL を拒否しているのでは」と思い込みました。
公式のドキュメントを開いて読みました。
「Official URL は所有権認証が必要だが、Support URL は不要」と書いてありました。
次に「Gist の HTML 表示形式が拒否されている説」を疑いました。
テキスト直の Raw URL に切り替える案を準備しました。
Gist そのものに外からアクセスできるかも確かめました。
普通に開けました。
そこで一度立ち止まりました。
Claude Code に「入力した URL を、そのまま見せてもらえますか」と促されたんです。

ブラウザに貼ったら開かなかった
Dashboard の入力欄に貼ってあった URL をコピーして、新しいタブのアドレスバーに貼ってみました。
開きませんでした。
Gist の URL は 32 桁のハッシュで終わります。
その 32 桁のうちの 1 文字が、コピペしたときに消えていました。
それだけの理由で、Google は「アクセスできない URL です」と返していたんです。
数日かけて準備した審査用の素材たちが、ハッシュの 1 文字に止められていました。

完璧に準備しても、最後は小さなこと
タイポを直したら、一発で「下書きとして保存する」が通って、申請ボタンも押せました。
何日もかけて、アイコンを正しいサイズに作り直して、プロモーションタイルを 2 言語ぶん用意して、プライバシーポリシーを Gist で公開して、権限の使用理由を 1,000 字以内に整えて、ストア審査が通るように整備してきました。
その全部の努力が、最後にハッシュ 1 文字で止まっていました。
「準備すべきことを全部準備した」と思っているときほど、抜けているのは大きい話ではなくて、コピペで 1 文字落ちる、みたいなところだったりするんだと思いました。

素朴なところから疑う
エラーメッセージが抽象的だと、ついつい深刻な原因を疑いに行ってしまいます。
「認証が必要なのかも」「ホスティングを変えるしかないのかも」と頭が遠いほうへ走ります。
でも、よく考えるとストアの審査で出るエラーは、たいていタイポや空白混入のような、ものすごく単純なところで起きていることが多いです。
先に、自分で URL を踏んでみる。
1 秒でわかります。
公式ドキュメントを読み込む前に、目の前の入力欄をコピーしてブラウザに貼る。
次に同じ画面に出会った自分のために、覚えておきたいなと思いました。
petapeta は今、限定公開で審査中です。
ストアに出るまでに 1 日から 4 日くらい。
これだけ準備してきた拡張機能が、ハッシュ 1 文字で止まっていたという事実だけは、忘れないようにしておきたかったんです。

