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クラウドのデータは誰のもの?|1年半分の会話を手元に取り戻した話

Kanae

|1年半分の会話を手元に取り戻した話

クラウドに預けたデータは、自分のものだと思っていました。

でも、いざ取り出そうとしたとき、それが思い込みだったと気づいたんです。

ChatGPTに1年半分の「自分」がある

ChatGPTに1年半分の「自分」がある

私はChatGPTを1年半以上使ってきました。
開発の相談、悩んだときの壁打ち、AIと一緒に作ったロゴやイラスト。
294件の会話と、1,957枚の画像が残っています。

それはただの履歴じゃなくて、「あのとき何に悩んでいたか」「どうやって乗り越えたか」の記録です。
日記みたいなもの。
過去の自分がそこにいる。

最初の会話は2024年6月。
「GASでこういうことがしたいんだけど」という、たどたどしい相談から始まっていました。
そこからAppSheet、Dify、Next.jsと、少しずつ世界が広がっていった。
その過程が全部、ChatGPTの中にある。

だから、ちゃんと手元に持っておきたいと思いました。

「自分のデータなのに、取り出せない」

「自分のデータなのに、取り出せない」

ChatGPTには公式のエクスポート機能があります。
設定からボタンを押すだけ。
簡単なはずでした。

でも、うまくいかなかった。

1年半分の会話と画像データは500MBを超えていて、エクスポートが途中で止まってしまう。
何度やっても同じ。
スクリプトを書いて試しても、途中で接続が切れる。

自分のデータなのに、自分の手元にダウンロードできない。

この「取り出せない」という感覚が、すごく引っかかりました。
普段は意識しないけど、自分が書いた文章や生成した画像が、自分のパソコンのどこにもないんです。
全部クラウドの向こう側にある。

便利さの裏にある、見えにくい代償

便利さの裏にある、見えにくい代償

私たちは日常的に、たくさんのサービスにデータを預けています。
写真はGoogleフォトに、メモはNotionに、会話はChatGPTに。
便利だし、端末が壊れても大丈夫。
安心感がある。

でもそれは、サービスが今のまま続く前提の安心感です。

実際に今回、画像の一部がAPI経由で取得できなくなっていました。
プランの変更が原因なのか、時間が経って期限が切れたのかはわかりません。
でも、画面上では見えているのにデータとしては取り出せない。
それだけで、なんだか落ち着かない気持ちになりました。

「便利に使わせてもらっている」の裏側に、「データの主権を預けている」という事実がある。 そのことに、今回初めてちゃんと向き合いました。

ブラウザの開発者ツールで取り戻す

ブラウザの開発者ツールで取り戻す

結局、公式のエクスポートでは解決できなかったので、ブラウザの開発者ツールとスクリプトを使って、自分で取り出すことにしました。

正直、開発者ツールなんて自分が使うものだと思っていませんでした。
でもClaude Codeに相談しながら、1つずつ試していったら、なんとかなった。

技術的な話は省きますが、294件の会話と画像を、1つずつ手元にダウンロードしていきました。

最初はエラーばかりで、何度も「もうダメかも」と思いました。
でも1つずつ原因を潰していったら、294件の会話が48MBのファイルになって手元に降りてきた。
画像も1枚ずつダウンロードが始まった。

その瞬間、ふっと肩の力が抜けたんです。
「ああ、ちゃんと手元にある」って。
大げさかもしれないけど、自分の記録を自分の手に取り戻した感覚がありました。

面白かったのは、500MBのエクスポートが失敗していたのに、実際の会話テキストは48MBしかなかったこと。
残りは全部画像だったんです。
テキストだけなら、あっさり取り出せた。

バックアップは、過去の自分を守ること

バックアップは、過去の自分を守ること

データのバックアップって、つい後回しにしがちです。
今使えているから大丈夫、って思ってしまう。

でも「今使えている」は、永遠じゃないんですよね。

サービスの仕様が変わるかもしれない。
プランが変わるかもしれない。
サービス自体がなくなるかもしれない。
そのとき、預けていたデータはどうなるんだろう。

バックアップって、過去の自分を守ることなんだ。 そう気づきました。
あの頃の悩みも、試行錯誤も、全部ちゃんとここにある。
それだけで、安心できる。

「取り出せた」から、次に進める

「取り出せた」から、次に進める

今、手元には1年半分の会話データがあります。

開発初期のぐちゃぐちゃな相談も、深夜に書いた長文の悩みも、全部。

怖がる必要はないと思います。
クラウドサービスが悪いわけじゃない。
便利だし、これからも使い続けます。
ただ、「預けっぱなしにしない」という意識を持つだけでいい。

年末の大掃除みたいに、デジタルの整理もときどきやる。
大事なデータは手元にもコピーを持っておく。
クラウドとローカル、両方にあれば安心です。
それだけのことです。

小さな行動だけど、この「取り出せた」という実感が、次の一歩につながる気がしています。

自分のデータは、自分で持っておく。
それだけで、少し安心できるようになりました。

ABOUT ME
かなえ
かなえ
個人開発を応援する非エンジニア
婚約破棄をきっかけに、29歳で未婚の母になると決めました。
不安と向き合いながら、10年かけて働き方を少しずつ作り変えてきた40代です。

AppSheetやGASを独学で覚え、いまはAIを使った個人開発を毎日続けています。
個人開発を応援する非エンジニアとして、等身大の試行錯誤や、子育て・自立・副業のことを、正直に記録しています。
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