深夜2時、「もう少しだけ」が止まらなかった夜

Kanae

Googleの「保存済み」ページを、自分好みの色に変えたかっただけなんです。

ピンク、パステル、ミント、ギャラクシー。
4つのテーマを作って、ポップアップからワンクリックで切り替えられるようにする。
それだけの話のはずでした。

小さな違和感が、大きな迷路の入り口だった

小さな違和感が、大きな迷路の入り口だった

背景色を変えて、カードの色を変えて、ヘッダーの色を変えて。
順調に進んでいました。

ふと画面を見ると、「追加」ボタンだけに二重の枠線が出ている。
隣の「共有」ボタンは普通なのに。

「すぐ直るだろう」と思いました。

そこから何時間も格闘することになるとは、このとき思ってもいませんでした。

わからないのに、やめられない

わからないのに、やめられない

ボーダーを消してみる。
変わらない。
シャドウを消してみる。
変わらない。
いろんなプロパティを片っ端から試す。
何をやっても、二重線は消えない。

普通なら「今日はここまで」と切り上げるところです。
でも、できないままにしておきたくなかった。

結局、原因は自分が書いたCSSが意図しない場所に影響していただけでした。
たった一行の修正で解決しました。
何時間も悩んだのに。

でも、不思議と悔しくはなかったんです。
「わかった」という安堵のほうが大きかった。

ひとつ直すと、次が見えてくる

ひとつ直すと、次が見えてくる

二重線が消えたと思ったら、今度は「作成」ボタンの文字が縦書きになっていました。
その次は、あるページだけ背景が白いままでした。

ひとつ直すと、次の問題が見えてくる。
エンドレスです。

でも、これって暮らしの中のことも同じだなと思いました。
部屋を片づけ始めると、今まで気にならなかった汚れが気になり始める。
一か所きれいにすると、他の場所の乱れが目に入る。

見えるようになること自体が、成長なのかもしれません。

「O」と「0」の罠

「O」と「0」の罠

いちばん驚いたのは、クラス名の文字の話です。

CSSを何度書き直しても効かないスタイルがありました。
30分くらい悩んで、ふと気づいたんです。

「これ、アルファベットのOじゃなくて、数字のゼロじゃない?」

そうでした。
画面上では見分けがつかない文字が、まったく別のものとして扱われていた。

直した瞬間、思わず笑ってしまいました。

問題が解決しないとき、つい「自分のやり方が間違っている」と思いがちです。
でも、実は前提そのものがずれていることがある。

疲れたときほど、一歩引いて全体を見ることが大切なのかもしれません。

気づいたら深夜2時。
全部のテーマが動いたとき、静かにほっとしました。

「好き」が原動力だったのかもしれない

「好き」が原動力だったのかもしれない

冷静に考えると、深夜2時まで「ページの色を変える」作業をする必要は、まったくありませんでした。

誰かに頼まれたわけでもない。
締め切りがあるわけでもない。
やらなくても、誰も困らない。

でも、やめられなかった。

「もう少しだけ」が止まらないのは、そこに「好き」があるからなんだと思います。
自分の好みの色にページが変わっていくのが、純粋に楽しかった。

「そんなこと」を心から楽しめるって、幸せなことだと思うんです。

完璧じゃないまま、使い始める

完璧じゃないまま、使い始める

4つのテーマが全部動いたとはいえ、完璧ではありません。

ページによっては色がうまく当たらないところがあるし、Googleがページを更新したら動かなくなる可能性もあります。

でも、今日の時点で「自分が使って気持ちいい」状態にはなりました。

完璧を待っていたら、いつまでも使い始められません。
70点でも80点でも、使いながら改善していけばいい。

始めることが、いちばん難しい。
でも、始めてしまえば、あとは少しずつ良くなっていく。

深夜2時の格闘は、振り返るとちょっと無茶でした。
でも、あの「動いた」の瞬間を思い出すと、やっぱり悪くなかったと思えます。

翌朝、寝不足の頭で子どもの朝ごはんを作りながら、「昨日のあれ、動いたんだよ」と話したら、「ふーん」と素っ気ない返事が返ってきました。

でも、それでいいんです。
この達成感は自分だけのもの。
誰かにわかってもらう必要はないのかもしれません。
自分が「やりきった」と思えれば、それで十分です。


ABOUT ME
かなえ
かなえ
個人開発を応援する非エンジニア
婚約破棄をきっかけに、29歳で未婚の母になると決めました。
不安と向き合いながら、10年かけて働き方を少しずつ作り変えてきた40代です。

AppSheetやGASを独学で覚え、いまはAIを使った個人開発を毎日続けています。
個人開発を応援する非エンジニアとして、等身大の試行錯誤や、子育て・自立・副業のことを、正直に記録しています。
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