消えない、が安心をつくる
自分用に作った小さなアプリの中に、見返したくない画像がありました。
残しておきたい記録を、あとからゆっくり読むためのアプリです。
だから、うれしいものばかりではありません。
消してしまえば早いのですが、消したくはありませんでした。
見たくないものを片づける方法は、たいてい二つしかありません。
消すか、そのままにしておくか。
消せばもう戻らない。
残せば、開くたびに目に入る。
どちらもしっくり来ませんでした。
私が欲しかったのは、その真ん中でした。
あるのは知っている、でも普段は見えない。
そういう置き場所です。
隠す機能より、戻す導線を先に

やりたいことは、消すのではなく「しまう」ことでした。
Claude Code に相談しながら、その仕組みを足していきました。
隠した画像は一覧から消えるけれど、削除ではありません。
専用のしまい場所に移るだけ。
さかのぼれば、元の場所にちゃんと残っています。
作りながら一番ていねいにしたのは、隠す部分ではなく、戻す部分でした。
間違えて隠しても、いつでも表示に戻せる。
何度やっても元通りにできる。
戻せないアーカイブは、ただの落とし穴です。
戻せるように作ったのは、消えるかもしれないという不安なく片づけられるようにしたかったからです。
安心して隠せることを、機能の前提にしたかったのです。
地味だけど、毎日使うところに効く

派手な機能ではありません。
消さずにしまう。
間違えても戻せる。
スマホとパソコンで揃えても、勝手には消えない。
それだけのことです。
でも、こういう安心のほうが、毎日手に取る道具には効くのかもしれません。
新しいことができるようになる機能より、「失敗しても大丈夫」と思える設計のほうが、使うときの気持ちをずっと軽くしてくれます。
私にとっては、消えないことそのものが、やさしさに近いものでした。
わからないところは Claude Code に聞きながら、少しずつ組み立てました。
仕組みの全部を理解しているわけではありません。
それでも、「これは消えないように」という願いだけは、自分の手で決めて置いていけます。
道具は、機能の多さより、安心できるかどうかで手になじむのかもしれない。
そんなことを思った一日でした。

