「動いた」と「完成した」の間にある余白のこと
夜でした。
YouTube 動画の音声を自動で作る仕組みを組んでいて、今日が初めての通しテスト。
台本を Drive に置けば、スライドも音声も全部ひとりでに出来上がる、はずの仕組みです。
「音声は全部生成終わった」
そう聞いて、一度ほっとしました。
でも、ほっとした30分後には、また画面に向き直っていました。
結果を確認しないと、落ち着かなかったからです。
見にいってよかった

スプレッドシートの記録欄を開くと、音声リンクの列に式がそのまま文字列で入っていました。
Drive のフォルダを開いたら、出力フォルダが2つ並んでいました。
ステータスは「スライド完了」のまま止まっていました。
どれも、通しで流さないと見えないものでした。
部品単位では、きのうまで全部動いていました。
それでも、つなぎ目のところで、小さい綻びが4つ同時に出てきたのです。
「動いている」のと「完成している」は、違う。
当たり前のことのようで、つい忘れてしまいます。
全部 Issue に書きました

昔の私だったら、「まあ動いたし、あとで見よう」で終わらせていたかもしれません。
でも、あとで、は来ないんです。
翌日になったら、私は絶対に覚えていない。
寝て起きれば、別のことを考えている人間なので。
だから、見つかった4つを、そのまま GitHub の Issue に書き出しました。
1つずつ、タイトルと症状と原因候補を添えて。
書き出すと、不思議と頭が軽くなります。
「覚えておかなきゃ」を手放せるから。
見える範囲が広がっただけ

通しテストの前に「完成度どれくらい?」と聞かれていたら、私は 80% くらい、と答えていたと思います。
通し終わった今は、60% くらい、と答えます。
数字が下がったわけではなくて、見える範囲が広がっただけなんです。
昨日は気づいていなかった場所が、今日は見えるようになった。
そう思うと、4つのバグが並んでいる画面も、悪いものには見えなくなりました。
仕組みを育てる時間

今の暮らしは、時間の流れがゆっくりです。
そのぶん、仕組みを少しずつ育てる時間は取りやすい気がしています。
急いで完成させるのではなくて、動かして、見つけて、書き出して、直す。
このサイクルがゆっくり回せる場所にいるのは、ありがたいことかもしれません。
明日、Issue を1つずつ開き直します。
そのとき、今日書いたメモが役に立つはずです。
【追記】同じ日のうちに

結局、その日のうちに全部直してしまいました。
調べてみたら、4つのバグのうち2つは同じ根っこでした。
「1分おきにチェックする仕組み」が、作業が終わる前にもう一度チェックを始めてしまっていただけのことです。
修正は、「終わった」という合図ファイルの名前を、見つけた瞬間に変えるだけ。
次のチェックが来たとき、もう見つからないようにする。
それだけで、フォルダが2つできる問題も、記録が更新されない問題も、両方消えました。
「4つもある」と思ったときは少し身構えました。
でも、ちゃんと調べたら、数と大変さは比例しないことがわかりました。
書き出すことの効果

朝に Issue を書き出しておいたから、夕方には手を動かすだけでした。
頭の中に4つ抱えていたら、きっと「後でまとめてやろう」と先送りしていたと思います。
書き出した時点で、もう半分終わっていたのかもしれません。
仕組みを作ることと、仕組みを育てること。
どちらも同じくらい大事で、どちらも「動かしてみないとわからない」という点では同じです。
今日は、動かして、見つけて、書き出して、直しました。
最後には、同じズレが二度と起きないようにチェック用の小さな道具も作りました。
この一連の流れが、自分の中で少しだけ自然になった気がしています。

