自動化・AI開発

地図にだけ、残っている道

Kanae

今日の予定は「2つを1つにまとめる」でした。

作っているサイトの中に、よく似た画面が2つある。
どちらも予約の内容を確認するためのもので、少しずつ作りが違う。
1ヶ月前の自分が「この2つ、いつか整理すること」とメモを残していました。
メモには「2つとも使われている」と書いてあります。

まとめる作業の前に、それぞれがどこで使われているのかを見に行きました。

入口は、封鎖されていた

入口は、封鎖されていた

1つ目は、ちゃんと生きていました。
毎日誰かが通る場所から呼ばれている。

2つ目も、呼ばれてはいました。
コードの上では、たしかに繋がっている。
でも、その繋がりの元をたどると、ページの入口にこう書いてあったんです。

「ここに来た人は、全員べつのページへ案内する」

4ヶ月前の改修で、そうなっていました。
つまりこのページは、たどり着いた人を一瞬で送り出すだけの場所になっていて、その奥にある画面は、もう4ヶ月間、誰の目にも触れていませんでした。

地図には道が載っている。
でも、入口が封鎖されている。
私のメモは、地図だけを見て「道はある」と書いていたのでした。

まとめる代わりに、消す

まとめる代わりに、消す

まとめようとしていた相手は、もういない。
だから今日の仕事は、統合ではなく片付けに変わりました。

誰も通らない画面と、その画面だけが使っていた部品を、順番に消していきました。
1つ消すと、それだけを頼りにしていた別の部品がまた1つ、ぽつんと残される。
たどっていくと、思っていたより大きな塊になりました。

面白かったのは、消したあとです。

AIにチェックを頼んだら、「これも、もう誰にも使われていませんよ」というものが、さらに2つ見つかりました。
そのうち1つは、今回の片付けとは関係なく、ずっと前からひとりぼっちだったもの。
名前のよく似た別の部品がいたせいで、「あの子はあっちで働いているはず」と、みんなが思い込んでいたのでした。

消してみて初めて、ひとりぼっちだったものが見えてくる。

メモを疑うのではなく、歩いて確かめる

メモを疑うのではなく、歩いて確かめる

1ヶ月前のメモが間違っていたわけではありません。
「2つとも参照されている」のは事実でした。
ただ、参照されていることと、実際にそこへたどり着けることは、違った。
それだけのことです。

昨日は「確かめてから、信じる」と書きました。
今日はそれに、もう一歩だけ足したくなりました。

書いてあることを確かめるだけじゃなくて、その道が本当に通れるのか、入口まで歩いて見に行く。
地図の上の線を眺めるのと、実際に歩くのとでは、見えるものが違いました。

今日消したのは、ぜんぶで1,600行くらい。
サイトの動きは何も変わっていません。
何も変わらないための片付けに一日使うのは、傍から見たら不思議かもしれません。
でも、地図と実際の街が合っていないまま増築を続けたら、いつか誰かが封鎖された道の先に、大事なものを建ててしまう気がするのです。

地図を実際の街に合わせる日が、ときどきあっていい。
そう思った一日でした。

追記 — その日の午後に、もう一度

追記 — その日の午後に、もう一度

ここまで書いたあと、午後の作業で同じことがもう一度起きました。

次の片付けも「2つを1つにまとめる」予定でした。
午前のことがあったので、まとめる前に、まず数えに行きました。
すると片方は、どこからも使われていませんでした。
今度は入口の封鎖ですらなく、最初から誰も通っていない道でした。

たどっていくと、引っ越しが済んだのに残っていた橋渡し役や、名前がそっくりなせいで「あっちで働いているはず」と思われていたものが次々に見つかって、またごっそり消えました。
サイトの動きは、今日も何も変わっていません。

二度あることは三度あると思うので、これからは「まとめましょう」と書いてある古いメモを見たら、まず相手が生きているかを数える。
それを次の習慣にすることにしました。

ABOUT ME
かなえ
かなえ
個人開発を応援する非エンジニア
婚約破棄をきっかけに、29歳で未婚の母になると決めました。
不安と向き合いながら、10年かけて働き方を少しずつ作り変えてきた40代です。

AppSheetやGASを独学で覚え、いまはAIを使った個人開発を毎日続けています。
個人開発を応援する非エンジニアとして、等身大の試行錯誤や、子育て・自立・副業のことを、正直に記録しています。
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