「整える時間」を先に置いたら、その日のうちにちゃんと進んだ話
朝、開発の画面を開いたとき、抱えていた Open の Issue が 22 件ありました。
22 という数字は、それだけで重たく感じます。
「どれから手をつけよう」と一瞬止まる。
一番気になっているものはあったので、そのまま手をつけてもよかったんです。
でも、私はその日、先に「整える時間」を置きました。
まず棚卸し、を選んだ理由

Claude Code に投げて、Issue を 3 つの観点で見てもらいました。
すでに実装が済んでいて close できるもの。
本文と現状がズレているもの。
別 Issue だけど一緒に解いた方が早いもの。
返ってきたのは、思っていたより穏当な結果でした。
全部を最新化しないと進めない、というほどではなかったんです。
統合できるものが 2 セットあって、それだけ片付けたら 22 件が 20 件になりました。
本文のズレは、そのうち触る Issue に着手したときに書き直す方が筋がいい。
同じ整合性確認を二度やる必要はありません。
棚卸しは「軽く済ませて、本線に戻る」で十分でした。
整えてから進める、を選んだ日

22 件を眺めていたときと、20 件を眺めているときで、頭の中の重さが違いました。
数字は 2 件しか減っていません。
でも、「全部が同じ重さの 22 件」と感じていた状態と、「20 件のうち今選んでいるのは 1 件」と分かっている状態は、全然違うんです。
整えた後の方が、選んでいる自分が見える。
そのまま、一番気になっていた #130 (広告ブロッカーで書込が止まったときに、ユーザーに静かな警告を出すやつ) に入りました。
実装途中で、Chrome ウェブストアのポリシーに引っかからないかを確認したり、二段で検出する方が取りこぼしが減ると判断したり、検証できない部分は深追いせずに進めたり。
小さい判断をいくつも積み重ねました。
夜には、その Issue が close されていました。
Open 20 件 → 19 件。
整える時間と進める時間は、対立しない

「整える時間」というと、何かを生み出していない時間のように見えます。
Issue を眺めて、まとめて、消す。
実装が 1 行も進んでいない時間。
ただ、その日に分かったのは、整える時間を 30 分置いた方が、その日に進む量はむしろ多くなるということでした。
22 件のまま手をつけたら、たぶん #130 の途中で「これって統合した方がよくないかな」と思ったり、「これって本文と違うことやってない?」と途中で立ち止まったりしていたはずです。
手を動かしながら整理する作業は、片方が片方を邪魔して、両方が遅くなる。
先に整える。
整え終わったら、整えたものに従って進む。
順番をひっくり返さない。
「全部を最新化しよう」とは思わない

棚卸しの大事な学びは、「全部やる」と決めなかったことかもしれません。
本文がズレている Issue は何件かありました。
でも、それを今全部書き直すと、棚卸しが半日仕事になります。
そして書き直したところで、その Issue を実装するときにはまた状況が変わっているはずです。
「整える」を「完璧にする」と読み替えてしまうと、整える時間が暴走します。
軽く整えて、進む。
進んでいる途中で、また整える瞬間が来たら、その時に整える。
それくらいの距離感の方が、結局は進みます。
順番をちゃんと選んだから着地できた

その日の終わりに思ったのは、「順番を選んだから着地できた」ということでした。
22 件のまま突進していたら、たぶん #130 は途中で止まっていたか、close まで届かなかったと思います。
途中で迷うたびに、Issue 一覧に戻って「あれ、これ別 Issue とくっつけられない?」「これ本文書き直さなくていい?」と気を取られたはずだから。
朝に 30 分整える。
その後は決めたことに従って手を動かす。
その日は、それだけのことでした。
派手な進捗ではないけれど、「整えてから動く」を選んだことで、ちゃんと夜にひとつ着地していました。
整える時間が、ものを前に進めるんだなと、思いました。

