自分が邪魔と感じる設計を、最初に却下することにした
朝、自分のブックマークアプリ「petapeta」についてアイデアをもらいました。
「暇な時にランダムで3件出して、これ消す?って聞かれる」みたいな機能です。
950 件もブックマークを溜めていて、ほとんど開かないのに、上から順に見直す気にはなれません。
ランダムに少しずつ捨てるようにしたら良いんじゃないか。
アイデアの輪郭はそれだけでした。
「自分から押さない人にも届ける」案

設計を Claude Code と相談していて、選択肢が出てきました。
「自分から『リマインド』ボタンを押す人にだけ届ければいいのか」「それとも、押すという行為すらしない人に向けて、向こうから出てくる仕組みも要るのか」。
後者だと、たとえばアプリを開いた瞬間にカードがいきなり出るような UI になります。
最初は、どっちのほうが正解なんだろうと考えました。
でも、自分が開く時は「探したい」時だった

考えているうちに気づきました。
私が petapeta を開く時って、何かを探したい時か、何かを保存したい時です。
「ぼんやりブックマーク整理しに来た」みたいなことは、ほぼありません。
その時に「これ消しますか?」と勝手にカードが出てきたら、邪魔です。
「いや今そういう気分じゃないから」となります。
それで、設計が決まりました。
バッジで気付かせるだけ。
押さない人は押さない。
受動的な層を救うより、能動的に使っている自分の邪魔をしないほうを優先します。
全員に届かなくていい

「押さないままの人」は救えません。
それでもいい、と決めました。
たぶん、もうすこし大きいプロダクトだったら違う判断もあると思います。
アクティブ率を上げたいとか、リテンションが大事とか。
でも petapeta は私が自分のために作ったブックマークアプリで、限定公開で友人に少し使ってもらっているくらいの規模です。
「自分が使う時に邪魔と感じる」という体感が、設計の物差しとして使える。
それは個人開発の特権だと思います。
「邪魔しない」もひとつの優しさ

優しさにはいくつか種類があると思います。
「届く設計にする」は、たしかに優しさです。
届かない人がいると気にかかります。
でも、「邪魔しない」も同じくらい優しさだと思いました。
今やりたいことに集中している人を、自分の都合で中断させない。
機能を作る時、つい「全員に届くように」と考えてしまいがちですが、「届けすぎない」「踏み込みすぎない」という選択肢もあるんだと、改めて気づきました。
950 件あるブックマークを、毎日3件ずつくしゃくしゃしていけば、1年かからずに全件触れる計算になります。
すぐに片付かなくてもいい。
少しずつ、暇な時にだけ。
それくらいの距離感で十分です。

