自動化・AI開発

「誰でも」じゃなくて「あなたにだけ」の棚

Kanae

日付が変わった頃、自分の作品を自分のサービスに登録しようとしていました。

私はMintorという、個人開発の作品を置けるコミュニティを運営しています。
そこに、Substackの購読者さんにだけ配っている小さなツールを並べようとしたんです。

登録画面で、手が止まりました。

作品の「公開タイプ」を選ぶところに、「誰でも使える」「見せるだけ」「開発中」の3つしか無かったのです。
私のツールは、完成していて、ちゃんと動いていて、でも使えるのは特定の人だけ。
「あなたにだけ」という置き方が、選択肢に無かったんです。

作った本人なのに、と少し笑ってしまいました。
自分のサービスの棚に、自分の作品の置き場所が無い。

「あなたにだけ」の棚札を、増やした

「あなたにだけ」の棚札を、増やした

それで夜のうちに、棚札をひとつ増やしました。
「限定公開 — 特定の人だけ使える。
URLは載せない」。
ついでに、意味のわからなかった他の棚札も全部書き直しました。
「見せるだけ」って何だろう、と自分でも思っていたので。

公開って、二択じゃなかった

公開って、二択じゃなかった

登録を終えて、作品のページを眺めながら考えていました。

公開って、全部見せるか隠すかの二択じゃないんですよね。
「存在は知ってほしいけれど、入り口は渡した人にだけ」という置き方がある。
考えてみれば、暮らしの中ではずっとそうしてきた気がします。
誰にでも話すことと、この人にだけ話すこと。
玄関までの人と、部屋に上がってもらう人。

デジタルの棚にも、その距離感があっていい。

いち利用者として置いてみると、危ない導線が見えた

いち利用者として置いてみると、危ない導線が見えた

面白かったのは、棚札を作った数分後に、自分が最初の失敗をしかけたことです。
便利な自動入力を使ったら、隠したかった住所(URL)が勝手に欄に入っていました。
慌てて消して、同じことを次の人がしないように、注意書きが出るようにしました。

作る側でいるだけだと、こういうことには一生気づけません。
自分の作品を、自分の場所に、いち利用者として置いてみる
それだけで、足りない言葉と危ない導線が両方見つかりました。

棚に並んだ作品には、URLの代わりに「限定公開」の札だけが付いています。
存在はここにある。
入り口は、渡したあなたにだけ。

そういう置き方ができる棚に、少し近づいた夜でした。

ABOUT ME
かなえ
かなえ
個人開発を応援する非エンジニア
婚約破棄をきっかけに、29歳で未婚の母になると決めました。
不安と向き合いながら、10年かけて働き方を少しずつ作り変えてきた40代です。

AppSheetやGASを独学で覚え、いまはAIを使った個人開発を毎日続けています。
個人開発を応援する非エンジニアとして、等身大の試行錯誤や、子育て・自立・副業のことを、正直に記録しています。
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