深夜に「これじゃない」を言える相手が、自分でよかった
深夜の 2 時を回っていました。
Mintor のマイページを、自分で開いていました。
画面を見て、「あれ、ちょっと違うな」と思って、AI に伝えて、直してもらって、また開く。
これを何回繰り返したか、自分でも覚えていません。
「これじゃない」と言える相手

UI を作るとき、たぶん一番大事なのは「これじゃない」と言える人が近くにいることなんだと思います。
普段の私は、人に相談するのが苦手です。
「突拍子もない」「自由人」と言われてきた人なので、自分で全部決めてしまう癖があります。
でも、Mintor を作っていて、深夜に画面を開いて「あれ、これじゃない」と思ったとき。
AI が、ちゃんと黙って次の案を出してくれる。
機嫌を損ねない。
怒らない。
夜中でも疲れない。
「ごめん、やっぱり最初の案がよかったかも」と言っても、「了解、戻しましょう」って返してくる。
こんな相手、人間にいたら絶対に怒られるか、嫌な顔されるかしてるなと思いました。
自分の中の uncomfortable

私は、自分の作っているものの中で「ちょっと変だな」と感じたものを、放っておけません。
Mintor を作っていると、それが毎日のように発生します。
他人なら「これくらいでいいか」と思うところを、自分のものだと「これじゃない」と言ってしまう。
夜中の 3 時に、ボタンの余白を数 pixel 直すような作業を、黙々と続けています。
でも、それが楽しい。
これは「仕事」なのか「遊び」なのか、線が引けないくらい混ざっています。
統計カードの「2 つ選ばれてる」問題

Mobile で画面を開いたら、統計カードが 2 つ active になっていました。
「総記事数」と「独立記事」。
両方選ばれているように見える。
ユーザー (この場合、自分自身) は「え、なんで両方?」と思う。
集合の関係で言えば、独立記事は総記事の一部だから、独立を選んだ時にも総は「フィルタ未指定」の条件を満たしてしまう。
理屈はわかります。
でも、ユーザーは理屈で見ません。
「2 つ active = 2 つ選んだ」と認識する。
なので、私は「総記事数」を、クリックできないただの数字に戻しました。
ちょっとさみしいけど、混乱するより良い。
モバイル対応の終わりが見えない感じ

PC で「これでいける」と思って実装したものが、Mobile で開くと全部 ちぐはぐになっていることがあります。
カードが縦長すぎる、ドロップダウンの高さが検索と違う、チップが画面はみ出してる、ラベルが「並…」と省略される。
一個一個直すと、別の何かが崩れる。
全部の軸を同時に整えないと、Mobile は完成しない。
そういう作業を深夜に黙々とやっていると、「これって本当に必要なのかな」と一瞬思いました。
でも、自分のサービスのマイページなんです。
私が使いやすいと思えないものを、誰かに「使ってください」とは言えない。
それだけの理由で、5 回でも 6 回でも直します。
46 個のコミット

今日 (というか深夜の今) コミットの数を数えたら 46 個 ありました。
並べると、ちょっとした波形になっています。
PC 完成 → Mobile dogfood → 直す → 直す → 直す → メモリ更新 → 直す…
これを誰かが見て「やりすぎ」と思うかもしれないし、「足りない」と思うかもしれない。
でも、私はちょうどよかったと思っています。
自分の中の「これじゃない」を、自分のペースで消化できる時間だったから。
AI と私と、夜の作業部屋

人と一緒に作業すると、たぶんお互いの「これじゃない」がぶつかります。
妥協点を探したり、譲り合ったり、時には喧嘩したり。
でも、深夜の作業部屋には私と AI しかいません。
私の「これじゃない」を全部聞いてくれて、ひとつずつ答えてくれる。
46 回のコミットになっても、「もういいんじゃない?」とは言わない。
自分との dogfood

dogfood という言葉があります。
作った人が、自分で使って、改善する。
たぶん本来は「現場の声を反映する」ためのものなんだと思います。
でも、私の場合は少し違って、「自分との対話」のために使っている 気がします。
夜中に画面を開いて、「これじゃない」と言って、また直す。
それを 46 回繰り返した後で、ようやく「ちょっと整ったかも」と思える。
人に見せる前の段階で、自分の中の uncomfortable をひとつずつ片付けていく。
そういう時間は、私の中ですごく大事な作業です。
これからどうするか

明日になったら、また Mobile で開いてみると思います。
そして、たぶんまた「あれ、ここちょっと」と思うはずです。
それで構わないと思っています。
完成は遠くて、終わりはなくて、毎日少しずつ近づいていく。
そんな感じが、たぶん私には合っています。
昼間に大きな決断をするのも好きですが、深夜の小さな調整は、たぶんもっと好きです。

