婚約破棄された私が感じた 小さな『違和感』 ~女の勘で始めた3つの準備~


今回は未来の私を守ることにつながった、直感を信じて行動したことについてお話します。
自分の言い分が「ないもの」にされてしまったり、何かしらの調停を起こそうと考えている方の行動のヒントになるかもしれないです。
『違和感』の始まり
「あれ?最近、家にいないことが増えたな」
最初はその程度の、ほんの小さな違和感でした。誰にでもある日常の引っ掛かり。
でも今思えば、あの違和感こそが私の人生を守るための最初の警告だったのです。
同棲して、結婚の話も進んでいて、両親にも挨拶を済ませた“はず”の私たち。
でも、彼はいつの頃からか「母親に呼ばれた」と言って、実家へ寄る日が増え始めました。
やがてそれは「家に帰ってこない日」へと変わっていったのです。
たまに帰ってきても目を合わせない、会話もほとんどしない……
その態度は、どう見ても以前の彼とは違いました。
「これは、絶対になにか言われてるな」
そう直感した矢先、私は妊娠が分かりました。
子どもは早くほしいねと話していた私たち。
喜びと不安が入り混じる中、「ちゃんと伝えよう」と決心しました。
だからこそ、「今日、帰るよ」と言われたあの日に、私は彼に妊娠を伝えるつもりでした。
けれど、その夜、彼が口にしたのは“別れの言葉”だったのです。
『違和感』は気のせいじゃなかった
別れを告げられたあの日、私は混乱しながらも、どこか冷めた目で彼を見ていました。
「あー…やっぱり…」
そう思うと同時に、なぜこのタイミングなのかとやるせない気持ちになりました。
「お母さんに何か言われたの?」
黙って頷くだけの彼。
付き合って3年。私はもう20代後半でした。
一緒に暮らして、結婚の話もして、お互いの両親に結婚の挨拶もしていました。
妊娠のことを話そうとしたその日に、別れ話。
ここまで関係を進めておいて、何も言わずに距離を取り、曖昧な態度で終わらせようとするその姿勢に、誠意の欠片も感じませんでした。
この人は、もう私のことを大切にしようとしていない。
そう、はっきりと感じたのです。
あのときの違和感は、まさに“女の勘”。
そしてそれは、やっぱり当たっていました。
私は、あの瞬間の感覚をごまかさずに受け止めて、正解だったと今でも思います。
結局この日、彼はまた母親からの呼び出しにより急いで出ていき、妊娠のことを伝えられませんでした。
3つの準備:”自分を守る”ための智恵
別れを切り出された私がとった行動は、怒りや復讐ではありません。
ただただ、自分の人生を守るための“準備”でした。
実は以前、別件で調停を経験したことがあり、
そのときに学んだのは、証拠は「調停を起こす側」が用意する必要があるということです。
感情ではなく、証拠の保全。
それが、自分を守る唯一の方法だと知っていました。
どんなに感情に訴えかけても、事実を証明できなければどうにもならない。
たとえそれが本当のことであっても。どんなに辛くても。

私が行ったことは主に3つです。
- 証拠の保全
- 日々の記録
- 決定的瞬間の記録
〈証拠の保全〉—未来の自分への贈り物
まずは、彼との電話やLINEのやり取りも録音・保存することから始めました。
たとえ些細な内容でも声のトーンや空気感が、後で大きな意味を持つかもしれないと考えました。
また、通帳や証券口座の書類を写真で残しました。
そのときは「何に使うかわからないけど、“残すこと”が大事」と思ったんです。
あとで「お金ない」とは言わせません。
〈日々の記録〉—曖昧さを排除する
次に、日々の行動や会話をメモや日記という形で“記録”し始めました。
記憶は時に美化され、時に歪められます。
だからこそ、その瞬間の事実を残すことが、後の判断を鈍らせないために大事です。
また、「言った・言わない」のトラブルを防ぐために、事実を一つひとつ積み上げる必要があると感じたのです。
〈決定的瞬間の記録〉—約束の証
さらに思い出したのは、彼の誕生日に職場仲間と開いたサプライズパーティーのこと。
そのとき、彼が「結婚しよう」と言ってくれた瞬間があり、先輩が動画を撮影していたので、
「結婚式のムービーに使いたいから」と言って、その動画を送ってもらいました。
その一言が、将来「本気で結婚の意思があった証拠」になりうると思ったから。
誰にも悟られないように、静かに、でも着実に——
それが、私自身を守る行動だったのです。

淡々と準備を進めた私を冷たい人だと思う人もいると思います
感情的にならず、冷静に。
相手を責めるためではなく、自分の未来のために。
私がとった行動は、そういう覚悟の上での選択でした。
あのとき感じた『違和感』が、未来を変えた
今思うと、私はあの時点で「彼に期待するのは難しい」と諦めていたのかもしれません。
もっと粘れば、もしかしたら子どもに「父親のいる家庭」を与えられたのかもしれない。
でも、その“普通”を私は望めなかった。
「長男の嫁なんだから家の仕事を手伝うのが普通、介護は当たり前」と言われても、
「それは本当に私がやるべきことなの?」という疑問が拭えなかったのです。
結果として、違和感を見て見ぬふりせずに行動してよかったと思っています。
あの時集めたすべてが、その後の調停で私の証言を裏付け、彼のウソを暴いてくれました。
女の勘という曖昧な感覚は、ときに人生を守るセンサーになる。
あの小さな疑問がなければ、今の私はいないかもしれません。
おわりに:同じように違和感を抱えるあなたへ
この記事を読んでくださっているあなた。
もし今、心のどこかで小さな違和感を感じているなら、その声に耳を傾けてみてください。
それは単なる不安や思い過ごしではなく、あなたを守ろうとする内なる声かもしれません。
私は「あれ?」と思った瞬間から、静かに準備を始めました。
私も、あなたも、自分の人生を軽んじられていいはずがないんです。
泣き寝入りしなくてもいい。
声を上げてもいい。
必要だと思ったら、いつでも“自分を守るための行動”をとってみてほしい。
行動した結果、不要になることもあるかもしれません。
時間をかけたのに無駄になることもあるかもしれません。
でも、それは後になってみないとわからないのです。
「あの時、ちゃんとしておけばよかった…」
後で後悔しても遅く、取り返せないことはたくさんあります。
あなたが感じているその違和感は、あなた自身を救うセンサーかもしれません。
どうか、ごまかさずに耳を傾けてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
このブログでは、これからも私の経験から学んだことをお届けしていきます。
少しでもお役に立てたら嬉しいです♪
また次回の記事でお会いしましょう!